地下室・半地下家屋の浸水対策をお願いします!
〜施主・設計者・建築主の皆様へ〜
生活様式の多様化や土地の有効利用の観点から、駐車場や物置、居室の一部として地下を利用する動きが高まっています。その一方で、台風や局所的な集中豪雨による、地下室・半地下建築物の浸水被害が増大しており、宅地内における浸水対策が重要になっています。
・ なぜ浸水が起きるの?
台風や集中豪雨などでは、下水道管に収容しきれなくなった雨水が道路から地下室・半地下建築物や地下駐車場に多量に流入し、浸水することがあります。
また、短時間に大量の雨水が下水道に流れ込むと、下水道管の水位が急激に上昇します。地下建築物は、地下部分の床が道路や地盤面よりも低いため、排水ポンプ設置等の浸水対策が充分でないと、浴室や洗面所などの排水口から下水が逆流するおそれがあります。
・ 安全な暮らしを守るために
建築基準法第19条は、「建築物の敷地には、雨水及び汚水を排出し、又は処理するための適当な下水管、下水溝又はためますその他これらに類する施設をしなければならない」と定めています。また、下水道条例施行規程第5条は「地下室その他下水の自然流下が充分でない場所における排水は、下水が逆流しないような構造のポンプ施設を設けてしなければならない。」と定めており、地階・半地下の区別にかかわらず、安全に配慮した適切な施行を行う必要があります。
浸水被害からご自身の生命・財産を守るために、浸水対策には万全を期すよう、再度点検をお願いいたします。
ご質問・ご相談等がございましたら、上記問い合わせ先までご連絡下さい。